10歳までの子を持つ親が知っておきたこと
思春期で悩み始める子の多くは、
素直でおとなしく、親の言うことを
よくきく子が多いそうなんです。
素直で良い子とみられている子ほど
心の病に陥りやすいとも言えます。
例えば不登校になってしまったり
リストカットを繰り返してしまう子供に
なりやすくなってしまうというのです。
とても興味深かったので、
こちらの本を紹介致します。
10歳までの子を持つ親が知っておきたいこと
鍋田恭孝さん著
小学生ぐらいまで育てやすい良い子だと思っていた子が思春期で辛い思いをしたり、挫折したりするような事があったら親としても幸せではありません。
そのような事がないように、10歳までの子供たちとどのように接したらいいのか、この本には詳しく書いています。
著者が精神科医、臨床心理士として、長年多くの親子の問題に携わってきた経験の中で、問題を抱える子供たちの共通点が親との関わりの中にあると気づいたそうです。
それは以下の点です。
親が心配しすぎると・・・
子供は不安な気持ちを抱きやすくなります
ピリピリ、イライラした気持ちで暮らしていると・・・
いつも緊張した子供になります
「世の中は大変なことだらけ」と思っていると・・・
構えて生きる子供になります
期待ばかりしていると・・・
子供は萎縮するか、無理をするようになります
指示ばかりしていると・・・
自分から動けない子供になります
子供の気持ちを決めつけると・・・
子供は自分の思いがわからなくなります
子供への関心が薄いと・・・
子供はあきらめて生きるようになります
気まぐれに育てると・・・
子供の心は不安定になります
それぞれの点においての対処法、解決法を優しく説いています。親として「子供のため」という思いから、陥りがちな落とし穴に気づかせてくれる本です。
そして学童期の習い事で子供の才能の伸ばし方にも触れています。
1. 親が強制的に習い事をさせ、才能を伸ばしていくタイプ
2. 家族全員で同じスポーツやジャンルを楽しみ、それが家族のコミュニケーションになっているタイプ
3. 親が子供の才能に引きずられるように関わっていくタイプ
1番は危険をはらんでいるのですが、
両親のどちらかが厳しいトレーニングをする場合はもう一方の親が無条件の優しさで接する事が大切だそう。
(ベートーベンも厳しい父親の元でピアノを勉強し、母親はとても優しい存在だったそうですね。)
どこかに心を守る居場所があるという事が大切なんですね。
何にしても子供の才能を見極めて伸ばしてあげることも親の仕事かもしれません。
もしご興味があれば。
10歳までの子を持つ親が知っておきたいこと (こころライブラリー)
- 作者: 鍋田恭孝
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/08/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
mino